 
(1)集合と要素
ものの集まりを集合(set)といいます。
集合中の個々のものを要素(element)といいます。
たとえば,以下は,関東の都道府県の集合です。

 
(2)集合の式表現
集合Xが要素2,6を持つとき,以下のように記述します。
X = {2, 6}
順序は意味を持ちませんので,
X = {6, 2}
は同じことを示します。
■元として含まれる
要素 a が集合Xの要素のとき,a はXに属するといい,
a ∈ X または X∋ a (元として含まれる)
と記述します。
要素 b が集合Xの要素でないとき,
b X または X b (元として含まれる)
と記述します。
集合中の個々のものを要素(element)といいます。
たとえば,以下は,関東の都道府県の集合です。
■集合の要素数
要素数が無限大のとき無限集合,要素数の有限のとき有限集合と呼び,
|X| = ∞ ,|X| = n
等と記述します。
ただし,|X| = 0 のとき,空集合と呼び,φで表します。
■部分集合
集合Aのすべての要素が集合Bの要素であれば,
「AはBに含まれる」といい,
「AはBの部分集合(subset)である」といいます。
この関係は,次のように記述します。
A⊆B
Aの要素とBの要素がすべて等しい場合は,
A⊆B かつ B⊆A
であり, A≡B と記述します。
なお A⊆B かつ A≠B のとき,
AはBの真部分集合(proper subset)であるといい,
A⊂B
と記述します。
 
(3)集合の演算
■和集合
集合A,Bの少なくとも一方に属している要素の集合を
和集合といいます。
たとえば,A={1, 2, 3, 5}, B={1, 3,
6, 7}のとき,
A∪B={1, 2, 3, 5, 6,
7}
となります。

■積集合
集合A,Bの両方に属している要素の集合を
積集合といいます。
たとえば,A={1, 2, 3, 5}, B={1,
3,
6, 7}のとき,
A∩B={1, 3}
となります。

■差集合
集合Aの要素であって,集合Bの要素でない要素の集合を
差集合といいます。
たとえば,A={1, 2, 3, 5}, B={1,
3,
6, 7}のとき,
A−B={2, 5}
となります。
 
1. 基本的なアルゴリズム
2. 基本的なデータ構造
3. 操作を伴うデータ構造
4. 探索
5. 再帰的アルゴリズム
6. ソート
7. 集合
8. 文字列処理
9. 色々なアルゴリズム

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